「鬼太鼓」は佐渡の伝統芸能のひとつです。神社に奉納する神事として集落ごとに継承されています。神社で打ち出しを行った後、集落の1軒1軒を回って「門付け(かどづけ)※」を行います。踊りの型は大きく「豆まき流」、「一足(いっそく)流」、「前浜流」、「花笠流」、「潟上流」の5つに分けられます。 同じ型でも鬼の踊りや太鼓のたたき方が微妙に異なり、一つとして同じものがありません。
鬼の顔にも個性があふれています。面や髪の色にも集落が受け継いできた歴史が息づいています。身に付ける衣装も伝統的な図柄のものや鮮やかな色使いのものなどバラエティに富んでいます。鬼太鼓のアイテムに着目するのも面白いですね。
※「門付け(かどづけ)」・・地区の家一軒一軒を回り、玄関先で鬼太鼓を披露すること。縁起物とされ、門付けを受けた家の人はご祝儀を振る舞う。