お茶倶楽部の取材で収穫や加工の様子を撮影させていただきました。
茶の木は6月下旬~7月上旬に、挿し木で増やしていきます。挿し木から育った茶の木から安定して収穫可能になるまでに6~7年かかります。
収穫は6月と8月の2回行い、収穫の1か月前に防除を行います。また、5年ごとに半分くらいの高さまで深刈りし、元気な枝葉を伸ばすことで50年以上収穫できると言われています。
収穫した茶葉は同じ吉井地区のJA佐渡お茶加工場で加工します。収穫した茶葉はその日のうちに加工しないと、発酵が始まってしまいます。生産者同士で加工場の利用日を調整して、その日に合わせて収穫し加工場に持ち込みます。加工した荒茶(佐渡番茶の素となる、焙じる前のお茶)は集荷場の冷蔵設備で保存し、焙じてから佐渡番茶として市場や直売所、島内外ショップなどに出荷・販売しています。佐渡病院の病院食でも提供されています。
佐渡番茶はお茶として飲まれる以外にも、茶がゆとして昔から食されていました。最近では番茶を練りこんだ佐渡番茶ビスコッティや、食育授業で児童らが考案した佐渡番茶プリンなど、新たな楽しみ方も広がっています。