JA佐渡米生産者大会が3月2日(土)午後に金井コミュニティセンターで開催され、水稲生産者やJAの役職員ら約300人が参加しました。大会では「土づくり」など今からできる作業を徹底して行い、2年連続の収量・品質不良を克服する事を強く訴え、参加者は需要に応える佐渡米生産に努めようと決意を新たにしました。
冒頭、経営管理委員の永井会長より「佐渡米未来プロジェクト90運動は着実に成果を上げているが、昨年は気象変動により作柄が不良で需要量を満たせないなど課題を残した。19年産は、土づくりを中心に基本技術を再点検し、需要に応える高品質・安定収量を実現しよう」と参加者に呼び掛けました。
講演では片倉コープアグリ(株)新潟営業所の髙橋源夫様が「佐渡地域における水田土壌の特徴と土づくり」と題して市内220点の土壌調査成績を基に講演しました。その中で佐渡の水田土壌は地域差はあるが、概ね稲づくりの条件を満たしている。今後とも予想される高温に対応するには、これまでの基本技術を再確認して徹底すると共に、水稲栽培の土台である「土づくり」に積極的な努力が必要な事を強調しました。
営農企画課水稲指導班リーダーの吉田主任からはこの春おすすめの資材としてリン酸、加里、ケイ酸、鉄が不足の場合の使用資材が紹介されました。その中で「様々な気象変動が発生した場合、打てる手は多くない。しかし事前に土づくりを行う事で強い稲になる様に手助けし、気象変動の影響を緩和できる。この春からでも試してほしい」と強く訴えました。
最後に、水稲部会の池田部会長より一等米比率90%以上を達成し「佐渡米の競争力アップ」「販売力強化」「ブランド力の強化」を目指そうと呼び掛けました。
参加者からは「早速、育苗、田んぼの準備に入る」「忙しい春になる。小雪で水不足が不安だが頑張る」など今年の稲づくりに向けて力強い声が聞かれました。