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田んぼの準備:育苗工程「浸種」


2021.04.01

今回は、健苗育成の工程の1つである「浸種」について皆様にご紹介いたします。

浸種とは、種籾(たねもみ)を一斉に発芽させるために、必要な水分を吸収させる作業のことです。浸種をしている間、種籾の中では、水分を吸収することで、胚乳の中のデンプンが分解されてエネルギー源となり、細胞分裂や伸長が始まります。

取材させていただいた農家さんでは、良い苗をつくるために、浸種の温度を適切に管理し、酸素も供給できる催芽機を使って行っていました。浸種をする日数と水温は、種籾の休眠具合との兼ね合いも考慮して算出していました。

浸種のやり方が不適正だと、同じ種籾であっても発芽が遅れ、根の張り方が悪くなり、苗質が悪くなってしまうので、重要な水温管理をみんなで目合わせしていました。

農家さんが写っている写真は、休憩中にもかかわらず、若手の方が丁寧に教えてくださったところです。





 
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