西洋なし倶楽部を取材した時の様子をお届けします。
西洋なしの栽培は冬季の剪定から始まります。西洋なしは自分の花粉では実をつけにくいので、受粉樹として他の品種を混植したり、受粉セットで受粉作業を行います。5月の受粉作業後は摘果を行い、ある程度の大きさになったら素早く袋掛けを行います。西洋なしは僅かな傷や日焼けにも弱く、雨水が伝っただけでも表面に跡が付くため、隙間なくきっちりと袋掛けをすることが重要です。西洋なしは収穫後、1か月ほど保管して追熟作業を行います。出荷解禁日が決まっているので、収穫においては花の満開日からの積算温度で目安を立て、更に果実の表面でヨード反応を測って収穫を行います。追熟を終えた西洋なしは店頭に届く配送状況も鑑みて出荷作業を行い、店頭に最高の状態で並ぶように心掛けています。